ビジネス・技術

VPP実証実験って何?
アイ・グリッド・ソリューションズ「R.E.A.L. New Energy Platform™

VPP実証実験とは?

6月4日付グリラボでもお伝えしたようにアイ・グリッド・ソリューションズ(以下、アイグリッド)は、埼玉県内におけるスーパーマーケット ヤオコー(鶴ヶ島店、川越的場店)において、VPP実証実験を開始した。

図1:「R.E.A.L. New Energy Platform」による実証実験(イメージ)

現在ヤオコーの上記店舗では、アイグリッドが設置・運営している太陽光パネルを活用し、発電した電力を自社で消費すると共に系統から引き込んだ電力も利用している。その他のお客様も同じように太陽光を自家消費しているが、アイグリッドは以下のような問題意識を持っている。

お客様の屋根には、まだまだ太陽光パネルを設置するスペースがあるにも関わらず、現在は「お客様自身で消費出来る分のパネル設置」を上限とせざるを得ず、その空きスペースをフル活用出来ていない。

空いているスペースにも太陽光パネルを敷き詰めることで、電力会社でなくとも安価なCO2フリー電力を更に生み出すことが出来、そうした電力(余剰電力)を地域内外で有効活用出来るはずである。

この実現に向け、現在以下のような実験を行っている。

1.店舗の電力需要量、及び太陽光発電量の予測

各店舗に設置されたスマートメーターや太陽光発電機、温度計 、日射計等に接続された「IoTエッジ端末」が、系統電力の使用量、太陽光発電量、屋根上温度 等のデータを収集し、4G回線でクラウド上の「プラットフォーム(ソフトウエア)」に送信する。

  「プラットフォーム」には、各店舗のこうしたデータに加え、暦日情報、及び外部から取得した気象データ等も併せて過去分の情報が蓄積されており、「プラットフォーム」上のAIがこれら過去データを学習し、将来の予測式を作成する。

上記「IoTエッジ端末」が取得したデータと今後の気象予報をこの予測式に代入し、店舗毎の将来の電力使用量と太陽光発電量を予測する。

この発電量と使用量を正確に予測することで、その引き算により余剰電力量を正確に予測することが出来る。現在、この予測精度の更なる向上を図っている。

図2 : 需要量・発電量の予測
図3 : 余剰電力量の予測

2.電力のコントロール

  ヤオコーの来店者向けサービスとして、今回は蓄電池やV2H等の機器も設置し、EVで店舗に来店されたお客様が “太陽光で発電し電池に蓄電された電力” をV2HからEVに充放電出来るようにした 。

図4 : 蓄電池(左写真)、V2H

「IoTエッジ端末」は、蓄電池の残量/充放電履歴やV2HからEVへの充電履歴等のデータも併せて「プラットフォーム」に送信する。「プラットフォーム」上のAIは、それら履歴データに基づく将来の機器利用状況を予測し、ヤオコー及びEV利用者を含む来店者双方にとって快適な環境を保ったまま電力使用量を抑制出来るよう各機器の制御を行う。

図5 : 管理・制御画面

・太陽光発電量及び電池の蓄電量と、店舗の電力使用量及びV2HからEVへの充電量を予測した上で、蓄電池からやEVからの放電により系統電力の使用量を減らす等して、店舗の電気料金を削減する。
・蓄電池は、店舗での利用及び来店者のEVへの充電に使うだけでなく、災害時の非常用電源として常に最低残量は保つよう充放電量を管理・制御していく必要がある。

図6 : EVの充電(左写真)、蓄電池の充放電管理イメージ
今後に向けて

  上記機能・性能を更に向上させると共に、今後は将来的には以下のような機能・サービスの実現も図っていく。

・余剰電力を「安価なCO2フリー電力」として地域内外に卸販売していく。
・EVからV2H経由での店舗宛放電も制御出来るようにし、蓄電池だけでなくEVも災害時の電源として利用出来るようにする。

  このように、アイグリッドが既に多店舗の太陽光パネルを設置・運営し、かつ恒常的に周辺のお客様が集う生活拠点となっているヤオコーと、その周辺地域に向けた様々な価値を提供すべく、現在段階的な実証実験を進めているところである。今後の報告にも期待したい。

実証実験に興味のある方は、実験デモを見ることもできる。詳細はアイグリッドの広報まで。

【実験デモ問い合わせ先】

株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ 

広報・PR 渡辺 宛

TEL:03-3230-1280

Mail:pr@igrid.co.jp

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