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家の電気代が気になるリモートワーク、すぐ実践できる節電テク【教えて!省エネ部長】

はじめまして、省エネ部長の遠山です。アイ・グリッド・ソリューションズでは16年間、法人様向けの省エネのお手伝いをして参りました。昨年は世の中が一変して、今までの常識が全く通用しない時代に突入し、ヒト・モノ・カネ・情報の関わり方が大きく変化しました。

私自身もお客様との関わり方を変化させ、お客様が抱える課題をいち早く解決してもらえるようにYouTubeに動画をアップしたり、Web会議システムを積極的に取り入れたりと、遠隔でも対応できる仕組みを整えています。

今回、皆様にお伝えしたい省エネポイント第1弾として、リモートワーク下における家庭での省エネを取り上げたいと思います。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

リモートワークで生活サイクルが変化

まず、私が法人様からご相談を受けた際に必ず行う思考の順序があります。

現状把握→課題抽出→対策の3つです。今回のテーマから現状把握では、家庭の電力ロードカーブがリモートワーク下でどのように変化したのか、また家庭ではどのような電気があり、どれだけ使われているのか?を考えます。

リモートワーク下における電力ロードカーブ(当社調べ)をご覧ください。

コロナ前と比較しての大きな違いは、朝の立ち上がりが遅く、昼間の電力需要が増え、夜の電力ピークが早まり、減少していくという点です。皆様にも振り返っていただきたいのですが、朝の立ち上がりが遅くなったのは、出勤の必要がなくなったことが起因しています。また、昼間の電力需要が増えているのは、リモートワーク下で今まで使用していなかった部屋を使用し始めたことによるものです。夜の電力ピークが早まったのは、仕事が18:00に終わり、そのまま晩御飯を食べる19:00に偏っていることが表から読み取れます。

省エネの合言葉は「大きいところを少しずつ」

この現状から課題を抽出すると、昼間の時間帯の電力需要をいかに抑えるか?がポイントになります。では、昼間の時間帯にどのような電気が使われているか、考えていきましょう。

まずは、下記の「家庭のおける機器別の消費電力量の比較(資源エネルギー庁より抜粋)」をご覧ください。ポイントはどの電気機器の消費電力が多いのか?に注目することです。

出典)総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会(第17回)「トップランナー基準の現状等について」

  • 1位:電気冷蔵庫 14.2%
  • 2位:照明器具 13.4%
  • 3位:テレビ 8.9%
  • 4位:エアコン 7.4%

上位4つで全電力の約40%を占めています。省エネのポイントは「大きいところを少しずつ」が合言葉です。前述のリモートワーク下における課題は昼間の電力需要を抑えることですが、その時間に使われている電力としても、上位4つが該当しています。

昼間の電気機器の使い方を見直そう

課題が明確になったので最後に「対策」についてお答えします。

代表的なものとしてエアコンが挙げられますが、そもそもエアコンはどれだけ消費電力が使われているのか?をお客様に伝える手段として30Wの蛍光灯に例えて伝えることがよくあります。

家庭のエアコンの消費電力は1,000Wで蛍光灯が1本30Wということは、1,000W÷30W≒蛍光灯33本が点くのと同じ、と伝えると皆さんビックリされます。温水便座、電気ポットや食洗器なども1,000W使用します。そのため、

  • ・エアコンの設定温度を見直す
  • ・温水便座の温度を見直す
  • ・電気ポットの使用時間を短くする

といったように、それらの使い方を見直す方が、電力量の小さな照明を消すよりも簡単に省エネを実現できるのです。「昼間に使用している電気機器の使う時間、使う量、そして早めに切る」を心掛ける事が省エネにつながりますよ。

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