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冷蔵庫の電気代や計算方法、7つの省エネポイントを紹介!

家庭や飲食店、スーパーなど食材を扱うところは数多くあり、食材の鮮度を保つために冷蔵庫は必要不可欠ですよね。

そんな非常に便利な冷蔵庫ですが、休むことなく1日中動いているので、油断すると思ったより多くの電気を使ってしまいます。

今回はそんな冷蔵庫の冷却方法から、電気代の計算方法、省エネ対策など幅広く紹介していきます。

 

冷蔵庫の3つの冷却方法とは?

まず始めに冷蔵庫には直冷式、間冷式、ペルチェ式の3つの冷却方法があるので、それぞれの違いをご紹介していきます。

 

直冷式

直冷式は冷蔵室と冷凍室の両方に独立した冷却器が設置されています。庫内から直接冷やすことができるので、間冷式、ペルチェ式に比べて冷却能力が高いという特徴があり、冷却効率が良いので、電気代も安くなりやすいというメリットがあります。しかしながら、ドアの開け閉めをするたびに空気中の水分が冷却器に付着してしまい、霜ができてしまうというデメリットもあります。霜が増えると庫内のスペースを取ったり、冷却効率が下がったりといった悪影響を与えるので、定期的に霜取りをする必要があります。

 

間冷式(ファン式)

間冷式は冷蔵庫外に冷却装置があり、そこからファンによって冷気を送り込みます。間冷式は庫外から冷やすので、冷却能力は直冷式に比べると劣ってしまい、電気代も高くなる傾向があります。しかし、冷蔵庫内の温度が一定になりやすいので、霜が発生することがなく、面倒な霜取り作業をしなくて良いというメリットもあります。

 

ペルチェ式

ペルチェ式とは、ペルチェ素子を利用した冷却方法になります。ペルチェ素子は半導体熱電素子の一種であり、これに電流を流すと吸熱(冷却)と発熱(加熱)の反応が起こるので、この現象を冷蔵庫に応用しています。ペルチェ式は音が静かであり、霜も発生しません。しかし、冷凍庫がついていなかったり、他の種類に比べて価格が高かったりといったデメリットもあります。

 

・冷蔵庫の電気代はどれくらい?計算方法は?

冷蔵庫の電気代は、以下の消費電力量を用いた計算式で求めることができます。

 

冷蔵庫の電気代を求める計算式=消費電力量(kWh)×料金単価(円/kWh)

 

Whは電力消費量(Wh)÷1000の式でkWhに変換可能です。

また料金単価は各電力会社によって変わります。

 

今回は三菱電機のMR-MX46H-Cをモデル例に計算してみます。

出典:ビッグカメラ.com

 

この冷蔵庫は家庭で使う冷蔵庫(3~4人家族用)で、1年間当たり258kWh/の電力量を使うものになります。

 

料金単価は「全国家庭電気製品公正取引協議会」を参照とし27円/kWhにします。

出典: 全国家庭電気製品公正取引協議会「「電気料金の目安単価」の改訂に関する件」

 

すると1年間の電気料金は258kWh/年×27円/kWh=6,966円になります。

月の電気料金は 6,966円÷12=580.5円となります。

 

このように簡単におおよその電気料金が分かるので、ぜひみなさんもご自宅の冷蔵庫で計算してみてくださいね。

 

 

冷蔵庫を省エネする7つのポイント!

 

冷蔵庫は使っている時間や回数が多いので、長い目で見ると省エネ方法を使うことで電気料金を今よりも抑えることができます。

今回は省エネ法の中から、7つにしぼってポイントを紹介していきます。

 

1:ドアの開閉を少なくする

ドアの開閉が多いと庫内の冷気が外に逃げる回数も増えるということになります。

一般的に10秒ほど開けっ放しにしておくと、庫内の温度が3~5度高くなるとも言われ、上昇した庫内の温度を戻すために電力を消費します。

開けっ放しにしないことや、開閉回数を減らすことで省エネにつながります。

 

*冷蔵庫の無駄な開閉をなくし、開閉時間を短くした場合は、年間で10.40kWhの節電効果があるとされています

(JIS開閉試験:【冷蔵庫は12分毎に25回、冷凍庫は40分毎に8回で、開閉時間はいずれも10秒】この開閉を行った場合と、その2倍の回数で行った場合との比較)

→年間10.40kWhの節電で、約230円の電気代節約ができます。

 

*冷蔵庫の開閉時間を短縮すると、年間で6.10kWhの節電効果があるといされています。(冷蔵庫を開けている時間が20秒間の場合と、10秒間の場合を比較)

→年間6.10kWhの節電で、約130円の電気代節約ができます。

 

参考:ECCJ(電気冷蔵庫)

 

2:壁から離して設置する

冷蔵庫の背面には放熱板が設置されています。これは庫内を冷やすために集めた熱を外に出すものになります。そのため、壁から少し離して設置することで放熱しやすくし、冷却効率も上げられます。また最近では側面や上部に放熱板がある機種も多いです。側面であれば壁から少し離して設置し、上部であれば上にモノを置かないよう注意しましょう。

 

*冷蔵庫の適切な放熱スペースを確保することで、年間45.08kWh節電できるとされています。

→年間45.08kWhの節電で、約990円の電気代が節約できます。

 

参考:ECCJ(電気冷蔵庫)

 

3:食品を詰め込みすぎない

スペースが余っているからといって食品を詰め込みすぎると、冷気が隅々まで届かなくなります。冷気の循環が悪くなると、食品が傷みやすくなったり、余分に電力を使ってしまったりといったことがあります。そのため、庫内は7割程度を目安としてスペースを使うと良いでしょう。また冷気が出る周辺はゆとりをもたせ、冷却の妨げにならないよう気を付けましょう。

 

*冷蔵庫に食品を詰め込んだ場合と半分の場合を比較すると、半分に減らした場合に年間で43.8kWh節電できるとされています。

→年間43.8kWhの節電で約960円の電気代が節約ができます。

 

参考:ECCJ(電気冷蔵庫)

 

4:冷凍スペースに多めに入れる

冷凍庫の場合、凍った食品が保冷材の役割となり、周囲の食品を冷やすことで冷却効率が上がります。そのため、冷凍庫には食品を多めに入れるほうが省エネになると言われています。

  

5:温かいものは冷ましてから入れる

温かいものをそのまま入れてしまうと、庫内温度を上げてしまいます。庫内温度を一定に保つために冷却作業が増えるので、消費電力量も多くなり電気代が高くなります。温かいものは出来るだけ冷ましてから入れるようにしましょう。

 

6:放熱板をこまめに掃除する

庫内にある熱を外に放出する放熱板にほこりが溜まると、庫内の冷却効率が下がってしまいます。月に一度を目安に掃除し、使用電力量を節約しましょう。

 

7:設定温度を変える

冷蔵庫は季節や場所によって保たれる温度が変わります。また食材の種類や量によっても、適切な温度は違います。JIS規格によると冷蔵室は4℃以下、冷凍室は-18℃以下が基準温度としているので、みなさんの庫内温度も調整してみてくださいね。

 

*環境省によると、周囲温度22℃で、設定温度を「強」から「中」にした場合、年間で61.72kWh節電できるとされています。

→年間61.72kWhの節電で、約1,360円の電気代節約ができます。

 

参考:ECCJ(電気冷蔵庫)

 

出典:一般社団法人 日本電機工業会

 

いかがだったでしょうか。

冷蔵庫の省エネ対策は簡単にできるものが多いので、いますぐに始めてみてくださいね。

 

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