知識

【みるエネルギー辞典】人工知能(AI)と連携した蓄電池とは?

みなさんは「蓄電池」をご存じでしょうか。

「蓄電池」とは、何度も充電して使用できる電池のことで、身近なものでは、ノートパソコンやスマートフォンのバッテリーに蓄電池が入っています。最近ではそれを大型にした家庭用蓄電システムが普及し、電気をバッテリーに貯めて、家電を使用する際に貯めた電気を使います。

また、蓄電池に貯めた電気で電気自動車(EV)を動かすこともできます。

このように蓄電池はバッテリーに貯めた電気を好きな時に使うことができる優れものです。

さらに、蓄電池は災害などにより停電が発生した際、非常用バッテリーとして活躍します。2011年の東日本大震災では、電気の復旧完了までに約3カ月かかりました(東北電力管内)。BCP対策として蓄電池は非常に有効です。

特定負荷と全体負荷の違い

蓄電池を選ぶ際、「特定負荷型」と「全体負荷型」という2つのタイプがあります。
「特定負荷型」は事前に指定した特定エリア(15~20A位まで)の電気を使用することができます。停電が起きた際は事前に指定した必要最低限のコンセントのみ使用可能となります。全体負荷に比べて導入費用が安い分、電気の使用が制限されてしまいます。
一方、「全体負荷型」は特定エリアだけではなく、すべての部屋で電気が使用できます。そのため停電時もほぼいつもと変わらない生活を送ることができ、エアコンや電子レンジも使えます。もしもの時に普段通り快適に電気を使えることは大きな安心につながります。

                 ※停電時も200V出力が可能な場合に限る

備えあれば憂いなし!蓄電池を詳しくみてみよう

ここでは、2017年5月販売開始された伊藤忠商事の家庭用蓄電池「スマートスターL(Smart Star L)」をみていきます。

スマートスターLは前述した「全体負荷型」タイプなので、停電が起こっても自動で蓄電池からすべての部屋に電力供給できる上に、エアコンやエコキュート等の200V機器を動かすことができるため、普段通りの生活が可能となります。また、停電時でも通常通り太陽光発電システムを稼働させることができます。

AIが蓄電池を最適化

AI機能付きのスマートスターLは、翌日の気象予報とご家庭での日々の行動パターンから翌日の電気使用量と太陽光の発電量を予想して最適な充放電が実現します。例えば翌日が休日で雨ならば日中十分な太陽光発電ができず、家族は在宅で電気使用量が多くなるとAIが予想し、電気料金が安い深夜にフル充電するよう指示を出すので電気代を節約することができます。

蓄電池の搬入に立ち会ってみました

では、実際に蓄電池が搬入される様子を見てみましょう。

蓄電池の重さは195キロ!一度設置してしまえば基本的に動かすことはありませんので、業者さんに設置場所まで運んでいただきました。
 
屋外に置かれることが多いため作りは頑丈ですが、スタイリッシュな印象で圧迫感は少ないです。音も静かです。

蓄電池のシェア

BCP対策や太陽光発電の自家消費、導入促進補助金などにより、住宅用蓄電システム市場は急速に拡大しています。また、2019年末よりFIT買取期間の終了を迎える家庭(卒FIT)がでてきたことで、需要はさらに増加しています。富士経済の「ESS(電力貯蔵システム)・定置用蓄電システム向け 二次電池の世界市場」調査によると、蓄電池市場は2035年に世界で3倍、日本でも2倍に拡大すると予想されています。

出典:株式会社富士経済 PRESS RELEASE第20075号 2020年7月17日ESS(電力貯蔵システム)・定置用蓄電システム向け 二次電池の世界市場の調査結果より

地震や台風、豪雨など、これまで日本各地で様々な自然災害が発生し、その被害による大規模停電で多くの方が不自由な生活を強いられてきました。家庭用蓄電池によって電気の自給自足を実現し、災害への備えを行うことは豊かな生活につながります。また、太陽光発電による「電気の自給自足」は家庭でも取り組むことのできる「脱炭素」活動の1つです。

電気を自由に選ぶことができる時代だからこそ、どのように作られた電気を使うのか、災害に備えてどう電気を蓄えておくのか、いま一度考えてみてはいかがでしょうか。

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