脱炭素とモビリティ
CO2排出量が少ない移動手段は?

Why and What is Decarbonization?どうして今、脱炭素?

前回、前々回と、なぜいま脱炭素が世界のキーワードなのか、そしてもっとも身近なソリューションとしての電気の脱炭素シフトについて見てきました。

今回は、身近な選択肢のひとつとして、モビリティ、つまり移動手段や輸送サービスにおけるCO2について考えてみましょう。

日本のCO2排出量のうち「運輸」が2割を占める

現在手に入る最新のデータ、2019年度の国土交通省の統計(リンク先: https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/environment/sosei_environment_tk_000007.html )によると、日本のCO2排出量のうち、モビリティ(運輸部門)はおよそ18.6%を占めています。

運輸部門からのCO2排出量は、2001年の2億630万トンをピークに、この20年間のトレンドとしては少しずつ減ってきています。これは自動車の燃費向上や輸送量の減少によるもので、最新の2019年度の数値では2億600万トンとなっています。

それでも日本から出るCO2全体のうち2割を占めており、低炭素化社会の実現には、モビリティにおける排出量削減が必須だといえるでしょう。

自動車、バス、電車… どの交通手段を選ぶのがエコ?

 一口に「運輸部門」といってもさまざまで、ヒトではなくモノの輸送手段も含まれています。「うちに届く宅配便は、トラックではなく自転車で運んでほしい!」だとか「海外から飛行機ではなく船便で届く商品を買いたい!」などと願っても、それを実現するのは困難です。

反対に、ふだんの交通手段というは個人が気軽に選んだり、カンタンに変更したりできるものですよね。わたし達は自転車、クルマ、バス、電車、新幹線など、さまざまな移動手段を使いわけていますが、そのときの選択基準は何でしょうか?

速さ、コスト、乗り心地、乗り降りの容易さ、好きな目的地までダイレクトに行けるか、荷物や人員をどれだけ運べるか、移動中にどんなサービスが受けられるかなど、時と場合によってさまざまでしょう。これからは、その選択基準の中に「CO2排出量」もモノサシのひとつとして入れるべきなのかもしれません。

 人間を1人運ぶときに出るCO2の量は、乗り物によって違います。一番大きいのはなんだと思いますか?つい、空を飛ぶ飛行機なのではないかとイメージしがちですが、一番は自家用車(130g-CO2/人km)なのです。続いて飛行機(98g)、バス(57g)、鉄道(17g)という順になっています。


(引用元:国土交通省ウェブサイト)

個人で運転する自家用車は、どこへでも好きなところへ行ける反面、公共の交通機関に比べるとCO2排出量が大きくなってしまうようです。できるだけ電車で行けるところには電車で行く、徒歩や自転車も積極的に使うことが、低炭素社会の実現のためには大事なんですね。

再配達がCO2排出量を大幅に押し上げている!?

 ちなみに、荷物を輸送するときに出るCO2(貨物の輸送量あたりのCO2排出量)も、もっとも大きいのは自家用貨物車で、断然トップなのです(1166g-CO2/トンkm)。そして、営業用貨物車(225g)、船舶(41g)、鉄道(18g)とつづきます。

なお、自家用貨物車とは仕事に使う道具や材料などを運ぶトラックなど、営業用貨物車というのは宅配便などお客さんの荷物を運ぶトラックなどのことです。

宅配便の再配達は、トラック運転手さんの労働問題としてクローズアップされていますが、実はCO2の観点で見ても問題なんですね。2015年の国土交通省のデータでは、宅配便の走行距離のうちなんと25%が再配達のためのものだと出ています。

荷物は一度で受け取る、宅配ボックスや置き配を活用することで、CO2排出量の削減に繋がるんですね。最近は受け取る前の荷物をLINEやネットから自分で時間指定できるサービスも各社用意しているので、ぜひ活用してみてください。

ヒト・モノを運ぶ上で出るCO2を減らすために

さて、今回はモビリティにおけるCO2排出について見てみました。この領域では、誰にでも、そしてすぐにできることがいくつもあります。みなさん、どこかにお出かけしたり、ものを送ったり受け取ったりするときには、ぜひ下の3つを思い出してみてください。

✅クルマより公共交通機関を活用!

✅徒歩や自転車なら健康にも◎

✅置き配や時間指定で、再配達を減らす

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