電気代の平均は?人数、世帯、季節ごとにチェック!
「いつもより高い電気代を請求されて驚いた」、「ほかの家庭はどのくらいの電気代がかかっているのか気になる」という方も多いでしょう。そこで今回は、「世帯人数」、「季節」に分けて、それぞれ電気代の平均額をまとめ、ご紹介します。
ライフスタイルが似ている家庭とご自宅の電気代を見比べて、今よりも出費を抑えられるのか、判断材料にしてみてくださいね。あわせて、電気代を抑える方法についても解説しているので、本ページを参考に必要に応じた節電術を取り入れましょう。
平均額を知る前に!そもそもkWとは?
平均額を知る前に、電気代に関する基礎知識をおさらいしましょう。
kW(キロワット)とは、消費電力の単位です。電気使用量には「kWh(キロワットアワー)」という単位がつけられます。
全国家庭電気製品公正取引協議会は、1kWhあたりの電気代の目安を27円(税込)と定めています。そのため1kWhあたり27円(税込)で算出すると、検針票がなくてもkWhから月々の電気代を推測できるのです。
参考文献:全国家庭電気製品公正取引協議会 『「電力料金の目安単価」の改定に関する件』
詳しくは以下のページを参考にしてみてください。
kWとkWhの違い【みるエネルギー辞典】
電気代の平均額は?人数、季節に応じて詳しく解説!
電気代は、人数や季節、住居タイプによって金額が異なります。ここでは、総務省統計局の家計調査のデータを基にそれぞれ1ヶ月ごとの電気代の平均額についてまとめました。
■人数
※料金はすべて税込で記載しています。
※世帯人数ごとの月額電気代平均(2020年)
出典:総務省統計局『家計調査結果』を基に作成
世帯人数が1人から2人に増えると電気代が一気に高くなることが分かります。約3,724円も電気代が上がるので驚かれる方も多いでしょう。
その反面、3人目以降からは1,000円ほど上乗せされるだけ、と緩やかに価格が上昇します。
■季節(春夏秋冬)
※料金はすべて税込で記載しています。
※季節(春夏秋冬)及び世帯人数ごとの月額電気代平均(2020年)
出典:総務省統計局『家計調査結果』を基に作成
エアコンやヒーターの使用頻度が影響し、季節ごとに電気代が変動します。冬に電気代が高くなるのは、ヒーターやこたつなどの使用が影響していると予測できるはずです。
一方で春は、加湿器や衣類の乾燥機の使用頻度が増えるため電気代が高くなると予測できます。どの世帯でも秋に電気代の上昇が落ち着く傾向にあると言えるでしょう。
「電気代が平均より高い……」その理由は?
ほかの家庭の電気代と比較して平均よりも高い場合は、見直す必要があります。「どうして電気代が高いのか」を認識することで、適切な電気代の節約方法が見えてくるでしょう。ここでは、電気代が高くなる理由を解説します。
■世帯人数が2人以上になると電気代が大幅に増える
先程のデータで分かるように、世帯人数が多くなると電気使用量が増えるので、必然的に電気代が高くなります。世帯人数の増加に伴い、電化製品が増えたり、使用時間が長くなったりすることが原因だと考えられるでしょう。
■戸建てor集合住宅で異なる
戸建ての電気代は、集合住宅よりも月々1,000~2,000円ほど高くなる傾向にあります。戸建て住宅の方が集合住宅よりも部屋数や床面積が広いことが、電気消費量が多い理由だと考えられます。
住居形態ごとの1住宅当たり延べ面積・部屋数の平均(2018年)
出典:総務省『平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計結果の概要』を基に作成
部屋数が増えると、照明やエアコンの数が多くなるはずです。さらに一部屋あたりの面積が大きくなれば、エアコンの電気代がかさむことが予測されるでしょう。
■季節家電の影響
気温によってエアコンや電気ストーブを使用する頻度が高くなるため、電気代が上がります。また、冷暖房だけでなく、梅雨時期の衣類乾燥機や除湿器なども影響しているでしょう。
■テレワークの場合は必然的に電気代が高くなる
テレワークは、自宅で過ごす時間が長くなるので必然的に電気代が高くなります。仕事をする上で、おもにパソコンや照明、冷暖房などの電気代が必要です。通勤している場合は、上記の電気代を会社内でまかなうことができるでしょう。しかしテレワークなら自宅の電気代に加算されます。
また、食事の準備で電子レンジや電子ポットを使用する回数が増えたり、夜に仕事をして遅くまで照明を使用したりと電気代が高くなる原因が多く潜んでいるのです。
■地域や電力会社によって差がある
地域や電力会社によって電気代に差異があります。総務省統計局の家計調査年報によると、2020年1~3月間における北陸地方の月々の電気代平均額は、12,455円/月。対し、最安値である九州地方の電気代は、9,422円です。エリアによって電気代が大きく異なる理由の一つに、気温の違いが挙げられます。北陸地方・東北地方・北海道などの寒い地域は、暖房の関係で沖縄や九州地方よりも冬場の電気使用量が増える傾向にあるのです。
また、電気の使用量に加え、各電力会社が設定している料金が電気代に大きく左右します。日々の電気の使用量を節約するのはもちろんですが、契約している電力会社や料金プランを見直すことも大切です。
電気代を抑えたい!節約するには?
電気代は、電気の使用量と電力会社の料金設定で大きく変動します。
■日々の生活を見直す
日々の生活を見直すだけで、年間通して実は5,000~6,000円ほど電気代を節約することも可能です。今すぐできる節約法としては、使用していない電化製品のスイッチをオフにすることが有効的です。電化製品は、コンセントに挿しているだけで「待機電力」を消耗します。
資源エネルギー庁によると、『1年間に消費する電力量のうち待機時消費電力は約5.1%、電気代で約6,160円に相当する』とのこと。トイレや廊下、洗面台などの使用していない電気をこまめに消す、不要であれば便座のスイッチを切るなど、日々の生活でこまめに工夫をすると節約になるでしょう。また、電気代は時間帯によって変動するので、単価の安いタイミングに電気を使用するのも得策です。
出典:資源エネルギー庁『家庭向け省エネ関連情報 「省エネって何?」』
■電化製品ごとの節約方法を把握する
電化製品ごとの使い方を見直すことで、消費電力を抑えられます。資源エネルギー庁が公表した消費電力量の多い4つの電化製品について、それぞれの対策法をまとめました。
出典:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2020年版」を基に作成
上位4つの消費電力が多い電化製品を節約すれば、省エネを実現できるはずです。節電や省エネは、電気を使用する全員で取り組むことが大切です。
また節電の効果が出ているのかを見極めるために、毎月の電気代を細かく確認しましょう。
アイ・グリッド・ソリューションズが提供する電気のブランド『スマ電CO2ゼロ』を活用すれば、電気使用量や電気代をLINEの通知メッセージにてお知らせしてくれます。
マイページでは、1時間ごとの電気使用量がグラフで分かるので、電気の使い方を見直すことができて便利です。
■ライフスタイルにあった電力会社へ変更する
電力会社の見直しは、日常的な節電の努力が不要ですので、最も手軽な節電方法と言えるでしょう。
2016年4月の電力自由化以降、契約する電力会社を自由に選べるようになりました。電力会社によって、電気代の単価が異なるので自分のライフスタイルに合う電力会社を見つけることが大切です。
世帯人数や生活スタイルに合うプランを導入している会社を選んで節電に繋げましょう。
電力会社の中で最もおすすめできる『スマ電CO2ゼロ』なら基本料金0円でリーズナブルな料金でありながら、実質CO2排出量ゼロでサステナブルなプランになっています。ライフスタイルに合わせて電気代を抑えられ、負担に感じることなく、環境にも配慮できるのです。
「もっと早く切り替えるべきだった」という声も多いのでぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
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