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エアコンの電気代の計算方法と節約&省エネのコツをチェック!

寒くなる時期が近づいてきましたが、夏の冷房代と同じくらい気になるのが、冬の暖房代ではないでしょうか。そこで今回はエアコンの仕組みと電気代の計算方法、そして気になる節電&省エネの方法についてご紹介します。

そもそもエアコンの仕組みとは!?

エアコンには室内機と室外機がありますよね。両方とも中に「熱交換器」という、温度調整のための機器が付いています。さらに、室内機と室外機はパイプで繋がっており、中に「冷媒」と呼ばれる液体ガスが入っています。
空気中に含まれる熱の性質を利用し、冷媒や熱交換器を通じて空気を循環させ、冷やしたり暖めたりして室内に送り込む。これが基本的なエアコンの仕組みです。

■冷房の場合
室内の熱を室内機で集め、冷媒に乗せて室外機へと送り出します。そこで熱だけを外に出し、冷えた空気が室内機を通じて部屋を冷やしてくれます。

■暖房の場合
冷房とは逆の動きで、室外機を通じて外気から熱を集め、圧縮機でさらに高温にします。熱は冷媒に乗って室内機へと戻り、部屋を暖めます。

■除湿の場合
冷房と同じ動きですが、室温よりも湿度を下げることを最優先として作動します。気温が低ければ低いほど、空気中の水分量は減ります。寒い日にお鍋を食べると窓に結露しますが、これは窓の外の冷たい空気に触れ、湯気の水分が空気中にいられなくなり、液体となって結露しているのです。この性質を利用して弱い冷房をかけ、室内の水分を減らしていきます。最近増えてきた「再熱除湿」という仕組みは、これだけでは部屋が寒くなりすぎるので、冷房に少し暖気を混ぜて部屋に送り込む仕組みです。

いずれにしても電気の力を利用して部屋を冷やしたり暖めたりするので、電気代が大きくかかってしまうのです。

エアコンの電気代の計算方法は?

気になる電気代ですが「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」という計算式で求めることができます。

1,000Wは1kW(この「k」はキロ。キロメートルやキログラムと同じで1,000の意味があります)ですので、
kWh(キロワットアワー)とは、1kWの電力を1時間使用した際の電力量です。

例:
消費電力が1,000Wと表記されているエアコンを1日に6時間30分使う場合

ご自身が契約している電力会社の料金単価をかけていきます。仮に1kWhあたりの電気料金が27円/kWhとなっている場合は、6.5×27=175.5円となります。

この計算方法はエアコン以外にも使えるので、新しく電化製品を購入する場合や、ご家庭の電気料金を節約する際に参考にしてみてくださいね。

総務省統計局の家計調査によると、電気代の平均は次のようになります。

夏場の電気代(2020年7~9月)
単身世帯 5,330円
2人世帯 8,832円
3人世帯 9,965円

冬場の電気代(2020年1~3月)
単身世帯 6,535円
2人世帯 11,396円
3人世帯 13,117円

ちなみに春と秋は次のようになっています。
春の電気代(2020年4~6月)
単身世帯 5,916円
2人世帯 9,449円
3人世帯 10,874円

秋の電気代(2020年10~12月)
単身世帯 5,135円
2人世帯 8,384円
3人世帯 9,771円

出典:
政府統計の総合窓口 家計調査

春が秋に比べて高い理由としては、梅雨時期に除湿や衣類乾燥機を使用することが多いからと予測されます。

お住まいの地域にもよりますが、みなさんのお宅の電気代と比較してみてはいかがでしょうか。

エアコン

エアコンの電気代を節約する方法、省エネの方法とは?

電気代は少しでも抑えたいもの。そして電気代を抑えることは省エネ、環境保全に繋がります。そこで、エアコン代節約の方法をいくつかご紹介します。

■フィルターの掃除をする
まずは簡単にできることから始めましょう。室内機のフィルター掃除はシーズンごと、使い始める前にしておきましょう。目詰まりしたまま使用すると効きが悪く、必要以上にエアコンのパワーを使ってしまいます。

■室外機の環境をチェックする
室外機の前に行くと風が出てくるのがわかりますよね。その風がしっかりと抜けていくように、室外機の前にものを置かないようにしましょう。また、夏は熱を放出しやすいよう、直射日光が当たらないように陰を作ってあげたり、反対に冬は熱を集めやすいよう、雪が積もっていたら払ったりすることも大事です。

■サーキュレーターや扇風機を使用する
暖かい空気は上に昇り、冷たい空気は下に降りてきます。そこでサーキュレーターを使用して部屋の空気をかき混ぜてあげましょう。冬はご自身に風が当たらないよう、部屋の隅に上向きにして置き、弱運転とすると良いでしょう。
サーキュレーターがベストですが、無ければ扇風機でも問題ありません。室内の空気を循環させることで、体感温度の違いを感じることができるでしょう。

■自動運転を使用する
風の強さは弱・中・強と変えることができますが、できれば自動運転を使用しましょう。自動運転にしておけば、設定温度になるとエアコンはパワーをセーブして動きます。そうすることで節約と省エネになります。もしも夏場にエアコンの風を受けたいというのであれば、自動運転にプラスして扇風機を使用するのがおすすめです。

■付けっぱなしにする
メーカーや年式にもよりますが、近年の機種は概ね付けっぱなしの方が節約に繋がると言われています。これはエアコンで一番パワーを使うのが、スイッチを入れて設定温度になるまで、だからです。ですから、数時間の外出くらいであれば付けっぱなし、または設定温度を夏は少し高め、冬は少し低めにして付けっぱなしにしておく方が効率的だと言えます。

■他のものを併用する
夏であれば扇風機を使用して身体に風を当てることで体感温度は驚くほど低くなります。また、冬であれば消費電力の少ない電気毛布やこたつを併用したり、1枚上着を羽織ったり、膝掛けを使用したりといった工夫をしてみましょう。

■エアコンを買い替える
これは最終手段かもしれませんが、特に10年以上前のエアコンに比べて最新の機種は省エネ機能に優れており、大きな節約に繋がるでしょう。また、多くのメーカーでエアコン本体の使用目安期間を10年と定めているため、故障や効きの悪さも出てくるかもしれません。一度本体の側面や下にある「製造年」を確認してみて、10年以上前のものであれば買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

エアコンを使わない生活というのは、現代社会において難しいと言えるでしょう。必ず使うからこそ、その消費電力や電気代が気になるところですよね。色々な節約方法がありますが、より安い電力会社に変える、というのも一つの手です。「スマ電CO2ゼロ」は、基本料金がゼロということに加えてCO2の排出量も実質ゼロ。節約や省エネと一緒に環境にも優しい電力会社を検討してみてはいかがでしょう。

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