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エコキュートの機能及びガス給湯と比較した際の省エネ・省CO2効果①

エコキュートは、省エネやCO2排出量削減の効果がある給湯設備です。ガスや電気で直接お湯を沸かす給湯器とは異なる「ヒートポンプ方式」を採用していて、使用電力が少ないので電気代の節約効果も期待できます。

本記事ではエコキュートの機能や省エネ・省CO2効果について紹介しているので、環境問題や光熱費の節約に興味のある人はぜひチェックしてみてください。

家庭で消費されるエネルギーのうち「給湯」は1/3を占めています

エコキュート図

出典:(株)住環境計画研究所「家庭用エネルギー統計年報」2015年度(関東)

*端数処理の関係で内訳と合計値が一致しない場合があります。

 

家庭で消費されるエネルギーのうち、1/3以上を占めているのが給湯です。

照明や家電などの電化製品のエネルギー消費が合計で41%であるのに対し、給湯はそれだけで36%を占めています。

また、暖房と冷房のエネルギー消費はそれぞれ22%と2%のため、空調よりも給湯のほうがエネルギーを消費していることがわかります。

給湯器を変えることで環境に良い効果をもたらす理由

毎日の生活の中で環境に配慮したいと考えているなら、給湯器の変更がおすすめです。ここでは、ガス給湯器からエコキュートに変えるとどのような効果があるのか、詳しく見ていきましょう。

一次エネルギーの消費量が少なくなる

エコキュートは空気中の熱を利用した「ヒートポンプ方式」で、少ない電気で効率よくお湯を沸かせるのが特徴です。従来型のガス給湯器と比較すると、年間の一次エネルギー消費量を約29%削減できます。

ヒートポンプ方式は空気中の熱を圧縮して高温にし、その熱を水に伝えてお湯を沸かす仕組みです。電気を使うのは熱を圧縮するときで、電気エネルギーでお湯を沸かすわけではありません。そのため、ガス給湯器だけでなく電気温水器と比べても、エコキュートは省エネ効果があります。

CO2排出量が少なくなる

家庭で使用する電力は発電のためにCO2が排出されるケースが多いため、電力の消費量を減らすことでCO2排出量も抑えられます。従来のガス給湯器をエコキュートに変えると、年間約22%のCO2排出量の削減が可能です。

エコキュートの機能と魅力

ここでは、エコキュートの機能と魅力についてみていきましょう。エコキュートには、以下のような機能やメリットがあります。

  • 省エネ機能
  • 学習機能
  • 寒冷地仕様の機種もアリ
  • キッチンとお風呂の同時使用OK
  • 非常時には生活用水としても活躍

上記について、以下でそれぞれ解説します。

省エネ機能

エコキュートに採用されているヒートポンプ方式は、少ない電力でお湯を沸かせるのが特徴です。エコキュートは使用する電気エネルギーの約3倍の熱エネルギーでお湯を沸かすことができ、エネルギー効率に優れています。

このように、給湯器を変えるだけで、普段の生活はそのままに省エネ効果が期待できます。

学習機能

エコキュートは貯水タンクに沸かしたお湯を溜めておくようになっていて、室内で使うお湯はこの貯水タンクから給水されます。そのため、「お湯が足りなくなることがあるのでは?」と不安に感じる人もいるかもしれませんが、その心配はありません。

エコキュートには学習機能が備わっていて、過去の使用量から必要な貯湯量を計算し、お湯切れを防ぎます。また、急に使用量が増えた場合でも沸き増しできるので安心です。

寒冷地仕様の機種もアリ

寒冷地でも問題なく湯沸かしや貯湯ができるよう、寒冷地仕様の機種もあります。外気温が-10〜-20℃になるような地域でも、高温でお湯を沸かして給湯できる機種が用意されています。

キッチンとお風呂の同時使用OK

エコキュートは、キッチンとお風呂で同時にお湯を使っても、どちらかの湯量が少なくなるといったことはありません。貯水タンクにはたっぷりお湯が溜まっているので、2箇所でお湯を同時に使っても湯量は安定しています。

非常時には生活用水としても活躍

停電などの非常時には、エコキュートの貯水タンクに溜まっているお湯を生活用水として利用できます。非常用取水栓が備わっている貯水タンクの場合、ホースをつないだりバケツに汲んだりしてタンク内のお湯を取り出します。

 

ここまで、給湯器を変えることで環境に良い効果をもたらす理由についてご説明しました。

エコキュートの機能及びガス給湯と比較した際の省エネ・省CO2効果②では、エコキュートを取り入れる際の助成制度「エコキュート補助金」についてご紹介します。

ぜひチェックしてみてください。

 

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