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冬に人気のオイルヒーターとは?そして気になる電気代は!?

寒くなると活躍する暖房器具。その中でもオイルヒーターは、メジャーにはなりつつも使ったことがない方も多いのではないでしょうか。エアコンやセラミックファンヒーターなど、ほかの暖房器具と暖め方がどう違うのか、その特性や電気代などについて解説します。

オイルヒーターの仕組みとは

オイルヒーターとは、オイルを温めて、その放熱を利用して空間を暖める暖房器具のこと。本体の中には熱伝導率の高いオイルが密封されており、電気を使ってオイルを温め、放熱する仕組みです。エアコンやファンヒーターのように風を出すものではありませんので、温度ムラがなく、部屋全体がゆっくりじんわりと温まっていきます。

オイル自体は密封されているため、石油ストーブのようにオイルを補充したり交換したりする手間は必要ありません。また、難燃性なので、火事の危険性もありません。

オイルヒーターはその仕組み上、オイルを温め続けなければなりません。そのため、利用中はずっと電気代がかかることになります。

オイルヒーターのメリットとは

エアコンやストーブのような、一般的に使われている暖房器具とは異なる仕組みで空間を暖めるオイルヒーター。その特徴や違いがどんなメリットとして現れてくるのか、ご紹介します。

■メリット1:メンテナンスが簡単
オイルヒーターは、仕組みのところでも触れましたがオイルの補充や交換が必要ありません。つまり、メンテナンスが非常に簡単というわけです。汚れた時は本体を乾いた布で拭くだけで良いでしょう。

■メリット2:温度ムラがない
オイルヒーターは輻射熱によって部屋の空気そのものを暖める仕組みです。そのため、風を送っているエアコンやファンヒーターとは異なり、温度ムラが発生しません。

■メリット3:空気が乾燥しにくい
オイルヒーターは風を使わず部屋を暖めるので、エアコンなどに比べると空気中の水分が奪われにくいという特徴があります。また、熱源が密閉されているので、空気を汚す心配もありません。

■メリット4:電源を切ったあとも暖かい
意外と知られていないのが、この特徴。オイルヒーターは本体そのものが暖まっているため、電源を切ってもしばらく効果が続きます。中のオイル自体が冷めて室温より低くなるまでは多少なりとも暖房効果が得られます。

オイルヒーターのデメリットとは

メリットを読むと良いことだらけのように感じられるオイルヒーターですが、やはりデメリットも存在します。

■デメリット1:暖かくなるまでに時間がかかる
一番のデメリットは、暖かくなるまでに時間がかかること。オイルを電気で温めて、その熱を放出することで空気を暖めるという構造上、電源を入れてから約20~30分ほどしないと、その温かさを感じることはできません。
また、じんわりと空気を暖めるために、人の出入りがあったり換気をしたりして冷たい空気が部屋に入ってしまうと、部屋全体の温度が下がってしまうため、なかなか元の暖かさに戻りません。時間がかかるということは、その分電気代も結果として高くついてしまう傾向にあります。

■デメリット2:本体が大きく、デザインの好みも分かれる
もう一つ、大きなデメリットとは言いづらいのですが、暖房効果を高めるために本体が少し大きい点があります。エアコンであれば天井近くにあるためさほど気になりませんが、空気清浄機や加湿器なども置いてある部屋の床に大きな機械を置くとなると、スペースを取ってしまいますよね。
さらに、オイルヒーターは暖房効果を高めるため、パネルに羽根のようなデザインがされているものが多く、見た目の好みが分かれるところとも言えるでしょう。

オイルヒーターの電気代はどのくらい!?ほかの暖房器具との差は?

オイルヒーターは、400W、600W、1,000W(1kW)など、電力を切り替えられるものもあります。

気になる電気代ですが「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」という計算式で求めることができます。

1,000Wは1kW(この「k」はキロ。キロメートルやキログラムと同じで1,000の意味があります。)ですので、kWh(キロワットアワー)とは、1kWの電力を1時間使用した際の電力量です。

例:
消費電力が1,000Wと表記されているオイルヒーターを1日に6時間30分使う場合

ご自身が契約している電力会社の料金単価をかけていきます。仮に1kWhあたりの電気料金が27円/kWhとなっている場合は、6.5×27=175.5円となります。

暖房器具を購入する際は、目安として、候補の暖房器具の消費電力を調べて計算してみると良いでしょう。

デメリットでお伝えしたように、オイルヒーターは部屋が暖まるまで時間がかかり、他の暖房器具と比べても、電気代が高くなる傾向にあります。特にエアコンやこたつの電気代と比べるとかなりお高めな結果に。ですが、電気ストーブやセラミックファンヒーターと比べると電気代は低い傾向にあるようです。

電気代だけでみれば、このような結果になりますがそれぞれのメリット・デメリットを考えれば話は変わってきます。それぞれの暖房器具に適した使い方をすることが電気代を節約するためには必要になってくるでしょう。

オイルヒーター

オイルヒーターと上手く付き合うコツ!

それでは、オイルヒーターのメリットを活かして利用するためには、どのようにすれば良いでしょうか?オイルヒーターの特性を活かした上手な使い方をご紹介します。

■オイルヒーター利用に向かない場所
まず、木造住宅や古い住宅など、隙間風が気になるお宅の場合は、オイルヒーターには不向きと言えます。ゆっくり部屋を暖めたいのに、ずっと冷たい空気が入ってきてしまうと時間も電気代もかかってしまいます。そうした方は、エアコンやこたつ、ストーブといった、ほかの暖房器具を利用されるのが良いでしょう。
また、隙間風がないお部屋でも、オイルヒーターを置く場所をよく考えておきましょう。リビングに置いた場合、部屋が広すぎたり人の出入りで冷たい空気が入ってきたりと効果を感じにくい場合があります。さらに短時間だけ利用したいトイレや脱衣場などにも不向きです。

■オイルヒーター利用におすすめの場所
そこでおすすめの利用シーンが寝室です。寝室の場合、部屋に入ってから寝てしまえば数時間は出入りすることがありませんので、オイルヒーターの暖まりにくい弱点を克服することができます。さらに、朝起きた時に「エアコンの乾燥で喉が痛い」といった事態も減るでしょう。
寝る前の30分ほど前に電源を入れ、そこから寝る準備をしていけば布団に入る頃にはじんわりと暖かな寝室のできあがりです。さらにいつも起きる時間が決まっている場合は、起床時間にあわせてオフタイマーを使ってみると良いでしょう。

暖房器具はオイルヒーター、エアコン、電気ストーブ、石油ストーブ、ガスストーブ、セラミックファンヒーター、こたつ、ホットカーペットなどなど、たくさんあります。それぞれの特性を活かす場所や利用シーンを決めておけば、その暖房効果はもちろん、電気代も無駄にすることがありません。どこに暖房器具を置きたいか、それはどんな時に利用するのか。しっかりと考えてから商品を選ぶようにしましょう。

それでも電気代を抑えたい……そんな人には

オイルヒーターも最近のエアコンや冷蔵庫といった電化製品と同じく、最新機種になるにつれ電気代が安くなる傾向にあります。また、新しい機種だとエコモードが搭載されているなど、より電気代を抑えることができるものもあります。

本体代を安く抑えても、日々の電気代が高くなってしまっては本末転倒です。本体が安いからと、中古のものや型落ちのものを狙わず、それぞれどのくらいの電気代がかかるのかをチェックしておきましょう。特にオイルヒーターはメンテナンスがほぼいらないため、一度買ってしまえば長く使える製品です。

また、電気代を安くするためには電力会社やプランを再考することも大切です。「スマ電CO2ゼロ」の場合、基本使用料が0円であとは使った分だけお支払い。年末年始の帰省や旅行などで家を空けることがあっても無駄にならないので、おすすめです。

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