SDGs日常生活で簡単に取り組めること
9月25日は2015年に開催された国連サミットでSDGsが採択された日。この9月25日(GLOBAL GOALS DAY)を含む約1週間をSDGs週間として、SDGsへの意識を高め、行動を起こすきっかけづくりにしてもらうため、世界中でイベントなどが開催されます。
日本でも今年は沖縄で開催。新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインを中心としたセミナーやポップアップストアを展開したイベントが開催されるようです。
APPY EARTH FESTA 2021|GLOBAL GOALS WEEK
SDGsという言葉はかなり身近になってきました。しかし、実際どんなことをすればよいのかわからないと感じている方も多いと思います。今回はSDGsとは何か、そして具体的に私たちが簡単にできることは何かをご紹介します。
SDGsって何??
改めてSDGsという言葉について簡単に説明します。
SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、人々が取り残されることなく、安定してこの地球で暮らし続けるために世界のさまざまな問題や課題を整理し、解決に向けた具体的な目標です。2015年9月に国連で採択され、2030年までにこの目標を達成しようと合意しています。
17のゴールと169のターゲット
SDGsには17の目標があり、人権、経済・社会、地球環境などさまざまな分野での課題があります。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレをみんなに
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
さらにこれらの17の目標に対してどんなことを目標とすればよいかを表したものが、169のターゲットとして具体的に示されています。
たとえば、「1.貧困をなくそう」では、次のような7つの具体的なターゲットが設定されています。
1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる。
1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、全ての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。
1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。
全部の文章を読むと難しいな。と感じてしまうかもしれません。国連では子ども向けのサイトを用意し、これらの目標とターゲットをとても分かりやすく説明しています。
ぜひ参考にしてください。
「持続可能な世界への第一歩 SDGs CLUB」―SDGs17の目標
日常生活で簡単に取り組めること
それでは、実際私たちの日常生活でどんなことができるか具体的な行動をご紹介します。
エコバッグを持つ
すでにエコバッグをかばんの中に入れている方も多いと思います。2020年7月1日からレジ袋有料化が義務化されたことにより、多くの方はプラスチックごみが環境に与える影響を少なからず意識できるようになったのではないでしょうか。この取り組みは、プラスチックの削減を目的としてSDGs目標14「海の豊かさを守ろう」につながります。
他にもプラスチックごみを減らす取り組みとして、マイボトルを持つ、ストローを使わないなども同様な行動につながります。
スーパーで並んでいる食品を手前から取る
スーパーやコンビニでついつい消費期限や賞味期限を気にして奥から取ってしまう。そんな行動ありませんか?
日本での食品ロス、つまり「本来食べられるのに捨てられてしまう食品」は、平成30年度で年間2,531万tあり、その中で「食品ロス」の量は年間600万t。これは日本人1人当たりの食品ロス量が1年で約47kg、日本人1人当たりにすると毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になるそうです。
家で食べられるものをなくすだけでなく、お店でも捨てられないようにすることが大切なのです。スーパーやコンビニで買い物するときもしすぐに食べる食品であれば、手前から取る。に変えてみることで食品ロスを減らす取り組みにつながります。
食品ロスはSDGsのゴール「12.つくる責任つかう責任」のゴール達成につながります。
ムダのない行動を意識する
食品ロス以外にも、ムダに印刷をしない。ムダに水を流さない。ムダに電気をつけない。など普段何気なく使っているものに対し、この「ムダ」を少し意識することで限りある資源を余分に使うことがなくなるのです。
買い物や振り込みをQRコードでの支払いやネットバンキングに買えることでレシートをもらわない。こんなこともSDGsに取り組んでいることにつながるのです。
ご紹介したものはごく一部ですが、どの行動も今すぐにでもできる行動だと思います。そして、これまで日常で行っていた何気ない行動も実はSDGsにつながっていたんだな。と改めて感じていただけた方もいらっしゃるかもしれません。
SDGsは誰にでも簡単にできる
国連では「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド」という、日常生活でできるSDGsの行動をわかりやすくまとめたガイドを公開しています。
日常生活で簡単に取り入れられるよう行動をレベルに分けてわかりやすく紹介しています。
レベル1: ソファに寝たままできること
使っていない電気は消す、SNSのシェア、環境によいことに取り組んでいる会社を検索してその商品を買う…など
レベル2: 家にいてもできること
ドライヤーや乾燥機を使わず自然乾燥、たい肥を作る、新しい家電に替える…など
レベル3: 家の外でできること
訳アリ商品を買う、マイバッグを持つ、使わないものは寄付…など
レベル4: 職場でできること
若者の相談相手になろう、職場で差別があったら声をあげよう、通勤は自転車、徒歩、公共交通機関を使う…など
ガイドにはもっとたくさんの日常でできる行動が書いてあります。すぐできそうなことから始めてみてはいかがでしょうか。
SDGs。言葉で聞いてしまうととても難しく感じてしまうかもしれません。
しかし、一つ一つの説明を見てみるとそんなに難しいことではありません。私たち一人一人の意識を少し変えていく。この積み重ねで行動が変わり、未来の姿が大きく変わっていくのです。
そして、知らない人がいたら伝える。シェアする。これも大切なこと。未来のために簡単に今できることを始めてみましょう。
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