冬の電気代を節約!効率良く暖房器具を使う方法をご紹介します
寒い冬に欠かせない暖房器具。寒くて毎日使用していたら、電気代がとんでもないことに……なんて経験はありませんか?そんな時は、ふだんの暖房器具の使い方を見直してみましょう!今回は、暖房器具の特徴や、快適に冬を過ごすために効率良く部屋を暖める方法、電気代を抑える方法などについてご紹介します。少しの工夫でできるので、ぜひ試してみてくださいね。
そもそも冬の電気代はどれくらいかかっているの?
1年で最も電気代が高いのは冬の時期。地域によって差はありますがだいたい11月ごろから暖房が使われはじめ、1~3月ごろに最も利用されているよう。政府統計の総合窓口(e-Stat)によると、2020年の1~3月における月平均の電気代は10,669円!同年の電気代平均が8,974円/月であることを考えると、冬場にかかる費用がほかの季節に比べていかに高いかがわかります。
※世帯構成2.3人想定(全国の総世帯平均人数より算出)
引用:政府統計の総合窓口(e-Stat)『家計調査 家計収支編 総世帯』
この電気代の増加に最も影響しているのが、いまやどの家庭、お店でも見られる空調設備、エアコンです。実は、エアコンは冷房より暖房の方が、消費電力が高くなりやすいのです。
エアコンはいったんスイッチを入れると、起動時に設定した温度になるまでフル稼働します。
環境省によるとエアコンの設定温度は、夏場は28度、冬場は20度が推奨されています。夏場であれば、室温が32~33度とすると、設定温度になるまで、4~5度下げる必要があります。一方、冬場は室温が12~13度とすると、設定室温である20度になるまで、7~8度上げる必要が出てきます。
つまり冬場の方が、エアコンがフル稼働している時間が長くなることがわかります。もちろん、設定室温は家庭や環境によりさまざまですが、先述した電気代のデータから見てもより多くのエネルギーを使うことがわかります。
引用:環境省 COOL CHOICE『節約アドバイザーの和田由貴先生に聞きました!光熱費を抑え、快適に冬を過ごすポイントとは?』
とは言え、電気代を気にして寒い思いをするのはちょっと……というのが実際のところ。なんとか安く、効率良く暖まる方法はないものでしょうか。そんな時はエアコン以外の暖房器具に注目。それぞれの暖房器具の特長を抑えれば、もっと賢く部屋を暖めることができるんです。
暖房器具の特徴を知って効率良く部屋を暖めよう
電気を熱源とする暖房器具には大きく分けて2つの暖め方があります。それは、空間全体を暖めるのか、局所的に暖めるのか、です。どの暖房器具がどこに該当するのか分類するとともに、それぞれの特徴についても紹介していきます。
■空間全体を暖める暖房器具
1:エアコン
エアコンはお部屋の空気を循環させて温度を上げる暖房器具で、空間全体を長時間暖めつづけるのが得意です。そのため、即座に暖めることは苦手なほか、風向きなどによっては寒いと感じられる場所も出てきます。
2:ファンヒーター
ファンヒーターは、エアコンと同じように暖かい風を循環させることで、空気全体を暖める暖房器具です。部屋全体を暖めることに適していますが、エアコンよりも小さな範囲を暖める方が向いています。
3:床暖房
床から直接伝わる伝導熱と、床から広がる輻射熱により、部屋全体を暖める暖房器具です。床全体が暖かくなるので、直接的な暖かさもあるのが特徴です。
■局所的に暖める暖房器具
1:こたつ
こたつ内はすぐに温度が上がり、短い時間で暖まることができます。代わりに、外やお部屋全体を暖めることはできないので、羽織など上半身を暖められるものと合わせて使いましょう。
2:電気カーペット
ホットカーペットや電気カーペットは、電気を中に通すことでカーペットの表面を暖める暖房器具です。肌に直接ふれるため、室内の温度が低くても体感温度を保つことができます。
3:電気ストーブ
電気を熱源として、輻射熱により主に前面を暖める暖房器具です。徐々に部屋全体も温まってはいきますが、基本的にはストーブ周辺を暖めるものです。
以上のように暖房器具それぞれにも得意な暖め方や、適した用途があります。特徴をしっかり把握したり、器具を組み合わせたりすれば、効率的にお部屋を暖めることができるので、ぜひ抑えておきましょう。
簡単にできる!冬場の電気代を節約する方法
暖房器具を組み合わせるほかにも、電気代を節約する方法はたくさんあります。お部屋に冷気が入らないようにしたり、暖房器具の暖められる範囲を考えて使う場所を変えてみたり……。少し使い方を変えることで、意外と節電になるものです。どんな方法があるのか、一つずつ見ていきましょう。
■お部屋の暖気を逃がさないようにする
暖房器具でお部屋を暖めても、50%ほどの暖気が窓から逃げてしまっているのはご存じでしょうか?逆に言えば、窓周りの断熱対策をすれば、いままでより少ない電力で快適に過ごせるということ。例えば、カーテンを床までつく長いものや、厚手のものに変えると暖かい空気を逃がしにくくなります。
そのほか、窓に断熱シートを貼ると、暖気を逃がさないだけでなく、外から入ってくる冷気もシャットアウトできます。断熱シートではなくても、梱包資材に使われる緩衝材を使うと、窓と室内の間に空気の層ができるので、断熱効果が得られますよ。
■複数の暖房器具を使い分ける
先に述べたように暖房器具にはそれぞれに役割があるもの。例えばエアコンのように空間全体を暖める暖房は、お部屋を暖めることができますが、時間がかかります。こたつやカーペット、電気ストーブのように、体に当たっている場所を暖めるものと併用すれば、空間全体が暖まるまでの間も、暖かく過ごすことができます。
また、暖かい空気は上に溜まり、冷気は下に溜まりやすいので、足元に小さいストーブを置くなどすると、エアコンの設定温度が低くても、暖かく過ごすことができます。暖房器具ではありませんが加湿器と併用することで、湿度を上げて体感温度をアップさせる、という方法もあります。
■エアコンの使い方を変える
肌寒さを感じて、ついついエアコンの設定温度を変えていませんか?温度設定を上げても、エアコンの暖め方では温度ムラができやすくなっています。また、設定温度を1度変えるだけで、年間約1,430円も電気代が節約できる、というデータも。設定温度を上げなくても、先述したように、使い方を工夫すれば、効率的に暖めることも可能です。
例えば、冷気は下に溜まりやすいので、エアコンの風向きを下にしたり、サーキュレーターなどを併用して、空気を循環させることで、お部屋中をまんべんなく暖めることができます。
出典:資源エネルギー庁『家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約』
■電力会社を見直す
使い方やお部屋に工夫をするほかに、思い切って電力会社・契約プランを見直してみるのも手です。テレワークの広がりなどもあり、生活スタイルが変わったという人も多いはず。近年では電力自由化を受けて、電力会社が増えており、さまざまな電力プランが各社から提供されています。自分の生活スタイルと、電力プランを見比べて、適切なプランを選択すれば節約に繋がります。
例えば、アイ・グリッド・ソリューションズには、使った分だけ支払いが発生する「スマ電CO₂ゼロ」というサービスがあります。基本料金がゼロなので、毎月固定でかかる費用がありません。「スマ電CO₂ゼロ」を使って、冬場の日当たりの良い時間は自然の熱で暖まって節電し、夜や朝のどうして暖房をつけたい時の分だけ料金を払う、といった節約方法も考えられます。
寒い冬も、健康に快適に過ごすために欠かせない暖房器具。ちょっとの工夫で効率良く電力を使い、節約できるのです。今回ご紹介した各家電の特徴や節電方法を参考に、お家の電気代を見直してみてはいかがでしょうか。
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