ESG投資とは？【みるエネルギー辞典】

ESG投資とは、従来の財務情報だけでなく、環境（Environment）・社会（Social）・企業統治（Governance）に配慮している企業を重視する投資手法のことです。

1.環境（Environment）

環境に対する取り組みでは、二酸化炭素（CO2）排出量の削減や再生可能エネルギーの使用、水質汚染の改善、生物多様性の保全などの環境問題に対して、企業がどのような活動を行っているかが注目されます。今後、資源の高騰が予測される中、製品を作る際にできるだけ資源を無駄にしないなどの環境への配慮が求められ、サステイナブル（持続可能）な事業戦略が評価されます。

2.社会（Social）

社会に対する取り組みでは、人権問題や地域活動への貢献が挙げられます。具体的には、ハラスメントの防止、長時間労働の是正、男女の平等、多様性を認める取り組み、個人情報の保護・管理などがあります。

3.企業統治（Governance)

企業統治に対する取り組みでは、健全な企業経営に向けて、内部統制の構築・強化、積極的な情報開示、社外取締役の活用などがあります。透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行い、収益を上げつつ、不正が行われないような経営が求められます。

これら3つの点における取り組みから、企業の成長性・将来性を見込んで評価します。

ESG投資は、2006年国連のイニシアティブによりPRI（責任投資責任原則）が提唱されたことにより、署名する投資家が増加し、広く認知されました。

欧米を中心に広く浸透し、投資残高も年々拡大しています。日本においては、2015年にGPIF（年金積立金管理運用独立行政法人）がPRIに署名したことを受け、ESG投資が広がりました。

新たなトレンドとして世界中に広がっているESG投資。投資を行うことで社会貢献にもつながるため、今後ますます注目される投資手法となるでしょう。

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