
”気候テック”ベンチャー5社による熱いピッチ!早朝から400名が参加(10/27開催)
「御社の事業の協業ニーズはどこでしょう?」
10月27日木曜日の朝7時、大手町では気候テック(※)をテーマに熱いプレゼンテーションと意見交換が行われていました。本記事では、ベンチャー企業と大企業・投資家のマッチングを目的としたビジネスイベントのモーニングピッチの様子をご紹介します。気候変動分野のビジネスにご興味のある方は、ぜひご覧ください。
※気候テック:気候変動や地球温暖化の対処に焦点を当てた技術のこと
気候変動は危機でありビジネスチャンスでもある
気候変動は人類の直面する喫緊の課題であり、日本においても2030年までに46%の温室効果ガス削減、2050年までにカーボンニュートラルを目標に掲げています。この目標実現に向け、企業にも環境対策が求められ、ステークホルダーの評価対象となっています。そのため、企業は温室効果ガス削減や登壇エネルギー利用の再エネ比率向上を経営課題に掲げ、課題解決に向けて取り組んでいます。
日本のみならず世界で取り組む課題となっている中、現状の気候テックの分野では、革新的な技術開発が求められているものの、ヒト・モノ・カネといった経営資源が足りていません。
一方で、大企業や投資家はこの気候テックの領域をビジネスチャンスとして捉えており、新たなビジネスモデル構築のため、事業パートナーを探しています。
今回参加したモーニングピッチは毎週テーマを変え、社会の重点領域へのスタートアップ投資を促しています。10月27日はClimate Tech(気候テック)をテーマに、当社アイ・グリッド・ソリューションズを含むベンチャー企業5社が登壇し、各社が持つ資源や技術を大企業・投資家へ向けてプレゼンを行いました。
モーニングピッチとは?
モーニングピッチはトーマツ ベンチャーサポートと野村証券の共催で、毎週木曜日の朝7時から行われているビジネスイベントです。ベンチャー企業の経営者たちのピッチ(短いプレゼンテーション)を通して、ベンチャー企業と大企業・投資家の事業連携を生み出すことを目的としています。その提携効果の大きさから、モーニングピッチはベンチャー企業の登竜門ともよばれ、既に2000社以上のベンチャー企業が登壇しています。
今回の気候テックの他、健康、食、教育、地域イノベーションといった多岐に渡る領域を扱っています。
モーニングピッチの最大特徴は、朝7時という開始時刻です。大企業で働くビジネスマンたちは、朝9時には会議予定が入っていることも珍しくありません。早朝に開催することで、そうした多忙な人たちも出社前に立ち寄ることが可能になります。また早朝開催により「本気で投資を受けたいベンチャー企業」と「有望なベンチャー企業と組みたい大企業」という強い動機を持った人しか参加しないため、イベント全体が熱気のあるものになっています。
実際に登壇後に新規上場したベンチャーも数多くあります。 参照:Morning Pichホームページ
今回の気候テックでも、4分間のピッチが熱いものであったことはもちろんのこと、協業ニーズやマネタイズポイントなど大企業や投資家ならではの質疑が飛び交い、活気のあるものでした。
気候テック登壇企業のご紹介
2040年に稼働を目指す世界初の商用核融合炉設計及び技術開発
地域脱炭素を実現するGXプラットフォーム「R.E.A.L. New Energy Platform」
1.水上及び海上ファーム開発事業
2.水上及び海上に関連した都市開発、地域開発、観光開発、宿泊事業
3.気候変動に適応する生活環境と生活文化を作る関連事業全般
■株式会社TBM:
サーキュラーエコノミーを促進する素材「CirculeX」と「MaaR」
温室効果ガス排出量可視化・削減施策提案ツール「ScopeX」
大型リチウムイオン電池および蓄電システムの開発、製造、販売
定置型蓄電池ステム:POWER iE 5 Link、POWER iE 5 GRID
可搬型蓄電システム:POWER YIILE 3、POWER YIILE HEYA
産業用蓄電システム:Power Storager X、Power Storager D20 登壇者および運営スタッフ
会場の様子 会場約50名、オンライン約350名の計400名が参加しました。
アイ・グリッド・ソリューションズのピッチについて
アイ・グリッド・ソリューションズ(以下、アイ・グリッド)は地域脱炭素を実現するGXプラットフォーム「R.E.A.L.New Energy Platform」についてピッチを行いました。
▷詳しくはこちら:アイ・グリッドの「R.E.A.L. New Energy Platform®」とは? 前編
「R.E.A.L.New Energy Platform」の特徴は、オンサイトPPA(施設屋根の第三者所有太陽光発電設備)における余剰電力の活用です。従来のオンサイトPPAは、余剰電力を発生させないよう施設で消費しきれる発電量の設計となるため太陽光パネルの設置容量に制限がありました。しかし、アイ・グリッドで数千店舗のビッグデータの蓄積とAIの活用によって、余剰電力を予測し、系統との需給調整を行うことで、屋根面積を最大活用した太陽光パネルの設置が可能となりました。
PPA業者であると同時に電力小売事業者でもあるアイ・グリッドは、余剰電力を地域の電力需要家へ届けることで、地域全体での再エネ循環を目指しています。 R.E.A.L.New Energy Platform(余剰電力活用施設) の画面 紫色部分が余剰売電量で需要家に再生可能エネルギーを届けている
質疑応答では、余剰電力の活用実態やマネタイズポイントなどへの質問がありました。
取材後記
朝7時開始という早い時間ではありましたが、この時間だからこその熱気あるイベントでした。イベント終了後には名刺交換の時間が設けられ、ここから新しいビジネスが生まれるのだと肌で感じました。
気候変動に関する課題は多くの人が緊急だと感じている一方で、策や効果が見えづらいものでもあります。しかし、ここに大企業とベンチャー企業の技術が組み合わさることで、新たな展開が見出されるのかもしれません。
アイ・グリッドではGXプラットフォーム「R.E.A.L.New Energy Platform」を通じて再生可能エネルギーの最大活用を推進しています。オンサイトPPAや再エネ比率の向上、地域脱炭素などにご興味のある方は、一度お問い合わせください。
▷ご協力:Morning Pitch運営事務局
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