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「【QUINTBRIDGE PITCH】Shining Startup 第11回 グリーントランスフォーメーション特集」アフターレポート

2024年5月29日、世の中をもっと良くしたい、と考える企業・スタートアップ・学生・自治体などが、立場にとらわれず交流するオープンイノベーション施設QUINTBRIDGEで、イベントプログラム「Shining Startup 第11回 グリーントランスフォーメーション特集」が開催されました。
本記事では、その一部をアフターレポートとしてご紹介します。

 

脱炭素社会の実現には、数多くの企業による協力が急務

近年、地球温暖化による気候変動問題などへの対策として、世界各国では温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題となっています。欧米を中心としたグローバルの潮流を受け、日本でも、地球温暖化対策計画にて2030年に温室効果ガスを46%削減、さらにその先には政府が2050年までに温室効果ガス排出量を全体としてゼロの状態にする「カーボンニュートラル」を目指すと宣言しています。

日本政府や産業界がカーボンニュートラル達成に向けた動きを経済成長の機会と捉え、温室効果ガス排出量削減と産業競争力向上の両立を目指しているなかで、この2050年カーボンニュートラル宣言を達成し脱炭素社会を実現するためには、数多くの企業が協力しあうことが必要不可欠、かつ、急務となっています。

今回のイベントでも、参加者にイベントやディスカッション企画の提案、業務提携検討の呼びかけなどが行われ、QUINTBRIDGEが掲げる「次々と共創プロジェクトを世に送り出し、
社会課題の解決と未来社会の創造を成し遂げ、ウェルビーイングが実感できる社会を実現する。」というブランドパーパスの通り、GX領域で輝きを放つ企業とスタートアップとの共創を希望する事業者とが直接つながれる活気のある場となりました。

 

登壇企業の紹介

スタートアップ企業として5社が集結し、脱炭素に取り組む各社の事業や保有する資源、技術について紹介しました。

 


 

(登壇順)

ユビ電株式会社

誰でも「じぶんの電気」を自由に使える電力環境の構築を目標に、エネルギー利用のイノベーションに取り組む企業。

テーマ:誰でも「じぶんの電気」を自由に使える電力環境の構築

 

株式会社フェイガー

農家と共同して脱炭素農業を推進し、その取組の成果をクレジット化した収益を農家へ還元するビジネスを展開する企業。

テーマ:農業由来カーボンクレジットの生成・販売するディベロッパー

 

株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ 

安定で管理が難しい再生可能エネルギーを、デジタルテクノロジーを使ってコントロールし、太陽光・蓄電池・EVチャージャーなどのGXソリューションを統合的に提供し、グリーントランスフォーメーションを推進する企業。

テーマ:グリーンエネルギーがめぐる世界の実現

 

株式会社パワーエックス

自然エネルギー普及を目指し、国内最速級150kW対応の蓄電池型超急速EV充電器の製造・販売と「PowerXチャージステーション」を展開する企業。

テーマ:純再エネで未来につながるEV充電を

 

株式会社CBA  

持続可能な未来を切り拓くために、廃棄物データの収集・可視化・分析を通じて資源循環の実現に向けたアプローチを提案する企業。

テーマ: 「廃棄物データで解き明かすエコロジー:環境負荷の見える化と循環型社会の構築」

 

アイ・グリッド・ソリューションズのピッチについて

 

5社のうちの一つ、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズでは、「GXソリューションのご紹介」と題し、どのような技術をもって不安定で管理が難しい再生可能エネルギーをデジタルテクノロジーでコントロールしているのか、太陽光・蓄電池・EVチャージャーなどのGXソリューションを統合的に提供できる事業背景や、PPAアライアンスの具体事例、そして同社が掲げるGX City構想について、約7分間という短い時間の中で、凝縮して語られました。

 

アイ・グリッド・ソリューションズの展示ブースで紹介された「R.E.A.L. New Energy Platform®」(上)と「R.E.A.L.Box」(下)

 

ピッチイベント終了後に設けられた登壇企業のブースでは、数千にもおよぶ施設から集めた太陽光発電のビッグデータの蓄積とAIの活用によって、余剰電力を予測する再エネ最適化VPPプラットフォーム「R.E.A.L. New Energy Platform®」や、自社開発の計測・機器制御マルチデバイス「R.E.A.L.Box」を展示。どのような技術に裏付けられたサービスを提供しているのか、たくさんの方からの質問が飛び交う中、リアルタイムに発電量が計測できているさまを中心に、プラットフォームのが果たす重要な役割を実感してもらえる場として好評でした。

 

まとめ:GXを推進し脱炭素社会を実現するために重要なマインドセット

待ったなしの気候危機には、企業や自治体がそれぞれの立場から課題解決に取り組むことはもちろんですが、「競争」ではなく「共創」することが、脱炭素社会への構造転換を推し進め、2050年カーボンニュートラル実現につながっていくということが感じられるイベントでした。

 

例えば、アイ・グリッド・ソリューションズが掲げる事業構想、自然や景観を壊さないグリーンエネルギーの地産地消サイクルによって地域を脱炭素化する都市「GX City」も、地域に根差した企業や自治体の協力、技術の共有、そして何より形にしたいと想いを同じくする人たちと、街づくりの可能性を追求することで、実現していくことでしょう。

・アライアンス/事業連携に興味がある
・GX経営転換や再エネ導を検討している
・地域企業×スタートアップのマッチングイベント企画
・地域GX、オンサイト再エネ普及の検討、ディスカッション
などを希望する企業や自治体の方は、ぜひ、アイ・グリッド・ソリューションズにお問い合わせください。

お問い合わせはこちら >> アイ・グリッド・ソリューションズ お問い合わせフォーム

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