省エネ家電の見分け方!省エネラベルとは?【教えて省エネ部長】
こんにちは、省エネ部長のトーヤマです。
これまで、家庭でできる省エネテクニックをいくつかご紹介してきました。エアコンのフィルター掃除や冷蔵庫の整理整頓など、ほんの少しの努力と工夫が「省エネ」につながることがおわかりいただけたかと思います。今回は家電を買う時に知っていると省エネが簡単にできてしまう方法「省エネ家電の見分け方」についてご紹介します。
省エネ家電を見分けることができると、購入前から年間の電気代を把握することができるので節約にもなります。
みなさんはどのような基準で家電を選びますか?私はデザイン、性能…そして「電気代」です。「省エネ家電の見分け」がつくと、商品の購入価格だけではなく、長い目でみたときに環境とお財布に優しい商品を選ぶことにつながります。
■増加する家庭からのCO2排出量
突然ですが、家庭からでるCO2排出量をご存じですか?
環境庁の調査によると、世帯当たりの年間 CO2排出量※は、2.72 t-CO2。そのうち電気の使用に伴う排出が66.2%を占めています。
※電気、ガス、灯油の合計
出典:環境庁「令和元年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」
世帯数の増加だけでなく、新しい家電が普及していることや、テレビや冷蔵庫などが大型化・多機能化していることにより、電気の消費量が増加し、CO2排出量も増加しています。
しかしながら、機器の進化とともに、家電の省エネルギー化も進んでいます。例えば、今の冷蔵庫は10年前にものに比べて約49%も省エネできているといわれています。
エネルギー消費を抑えた家電製品「省エネ家電」を選択することで、家庭から出るCO2排出量を抑えることができます。
省エネラベリング制度とは?
前述したとおり、省エネ家電を選べばCO2排出量を抑えられ、節電・節約ができます。それならば「省エネ家電」を選択したいですよね。
そこで、消費者が省エネ家電を選択しやすくすること、また製品の製造事業者及び輸入事業者が省エネ性能を表示するため、「省エネラベリング制度」が2000年に制定されました。
省エネラベリング制度は省エネ法で定められた、省エネ性能の向上を促すための目標基準(トップランナー基準)を達成しているかどうか、その達成度合いをラベルに表示するものです。省エネラベルは製品本体やカタログ、包装等、見やすいところに表示されています。
出典:資源エネルギー庁「統一省エネラベル」
①省エネ性マーク
省エネ基準達成率100%以上の製品:グリーンのマーク
省エネ基準達成率100%未満の製品:オレンジのマーク
②省エネ基準達成率
トップランナー基準の目標基準値をどの程度達成しているのかを表示
③エネルギー消費効率
製品ごとに定められた測定方法によって得られた数値。
④トップランナー基準を達成すべき年度で、製品や区分ごとに設定されている。
統一省エネルギーラベル
2006年10月より開始された「統一省エネラベル制度」により、エネルギー消費量が大きく、製品によって省エネ性能の差が大きい「冷蔵庫」「照明器具」「液晶テレビ」「エアコン」「電気便座」は、「統一省エネルギーラベル」による表示が定められました。
この制度は、小売事業者が製品の省エネ情報を表示するためのもので、上記機器の省エネ性能を多段階評価(星の数)で表示し、省エネラベルと年間の目安電気料金(または目安燃料使用量)を表示することを定めています。
統一省エネルギーラベルは、製品本体またはその近傍に表示されており、インターネットショップによる販売においても省エネ性能表示は行われています。
出典:省エネ型製品情報サイト「省エネ基礎知識」
Point:家電を選ぶ際は、グリーンの省エネ性マークで評価点が高い製品を選ぼう!(年間の目安電気料金にも注目!!!)
これまで何を基準に省エネ家電を選べばいいのかわからなかった方も、省エネラベルの見方を知ることで選択しやすくなりますね。
商品の価格だけではなく、購入後の電気代などランニングコストを含め、総合的に考えることが重要です。統一省エネラベルにある1年間の電気代(目安)を確認し、使用時のコストを考慮しましょう。
電気代を抑えることはCO2排出量を抑えることにつながります。とても簡単な省エネテクニックなので、みなさんぜひ参考にしてみてくださいね。
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